2016年5月 8日

S.H.フィギュアーツ ゴースト オレ魂 小改造リペイント 工作編

先日発売されたS.H.フィギュアーツ ゴースト オレ魂ですが、ムチっとした感じが再現されており良い感じに思います。ダークカブトで蛍光デカール作成を試していたのでゴーストがUVで蛍光しなかったらデカールを自作しようと計画していたのでした・・・。

が、予想は良い意味で裏切られ商品状態である程度蛍光してくれます。
パーカーのオレンジ部分が光らなかったのは未だ良いのですが、チェストの白い眼玉マークが光りません。この事を考えると各ラインがUVに反応したのはたまたまで仕様ではないと思われます。また、実物のチェストのラインはクリアパーツの裏(下)に入っているのですが、フィギュアーツではクリアパーツの上にプリントされています(商品サンプルの時点ではクリアパーツの下にプリントされていた様です)。今回は蛍光していない箇所への蛍光カラーによるリペイントとチェスト部分の改修を行うことにしました。

先ずは分解ですが、分解に関しては「ホビーサーチのブログ」にて細かく説明されています。特にペンチを開いての頭部分解は目からウロコでした。

DSC_3258.jpg 複眼モールドがある側にはガイアの蛍光レッドを塗装しました。これによってより劇中に近い色味になります。また、フェイスパーツの裏につや消し(あらめラフ)を塗装しています。(塗装は全てエアブラシで行っています)

DSC_3243.jpg ※これは失敗例なので注意!フェイスパーツ裏に蛍光レッドを塗装したところ、UV照射時にオレンジに蛍光してしまいました。劇中はもっとイエロー寄りなので修正しています。一旦フェイスパーツ裏の塗装を全て落としてガイアの蛍光オレンジを塗装後につや消し(あらめラフ)を塗装しています。これによって商品状態よりもより蛍光効果を得ることができました。転んでもただでは起きず。

Chi1XmAUgAEifB0.jpgChi1XmCUcAA4uW0.jpg チェストのマークはクリアパーツではなく本体にデカールを貼って再現します。
先ずは白ラインの目玉。こちらは青白く蛍光する為、特色ホワイトで矩形を印刷した後にガイアの蛍光クリアーを吹き付け、更にその上にブラックでマスクパターンをプリントしました。
蛍光クリアーは透明ですが、UVを照射すると青白く反応します。プラスチックのクリアーパーツも青白く反応することが多いです。また、チェストカバーのクリアパーツ(恐らくPET製)は残念ながら青白く反応していまいます。
※クリアレジンは反応しなかったのでいつかは・・・・。

残るオレンジのラインですが調色が大変でした。未蛍光状態と蛍光状態の色味を既存の塗装と合わせる必要がある為です。今回色々とテストしています。

ChnKgc-U4AAX93O.jpg 先ずは失敗作その1
デカールに赤の矩形を印刷し、その上からクレオスの蛍光オレンジを吹いた後にブラックでマスクパターンをプリント、更にEXクリアーでコートした物。
何が失敗かってクレオスの蛍光オレンジはマットで乾燥するとひび割れが発生します。デカールシートから切り出すと塗装がボロボロと剥がれてしまい使い物になりません。

ChqHlaeUkAEY-Tt.jpg 失敗作その2
デカールに赤の矩形を印刷し、その上からガイアの蛍光オレンジと蛍光レッドを調色したものを吹いた後にブラックでマスクパターンをプリントした物。
ちょっと色がケイン過ぎて既存ラインと色味が合わず没にしました。
が、こちらの方が劇中に近い気がします。

Chqv8VOU4AAqSVN.jpg そして最終的な成果物がコチラ。
デカールに特色ホワイトの矩形を印刷し、その上からガイアの蛍光オレンジと蛍光レッド、更にバーチャロンカラ―のビビッドオレンジを調色したものを吹いた後にブラックでマスクパターンをプリントした物。
多少色味は違うものの違和感を感じるほどではないのでこれで良しとしました。
既存のラインはちょっと下地の黒が透けている感じなので特色ホワイトを抜いたら更に近づくのではと思いましたが面倒なので試しませんでした。次回があるならばその時に・・・・。

ChssJ_CU4AAObE-.jpg 各パーカーはチェストのラインで使用した調色した蛍光オレンジを使用しました。ガイアノーツの蛍光オレンジをそのまま使うと反応が強すぎて他が目立たなくなるのですが、調色したカラーを使うことで他とのバランスを取っています。また、四肢のパーツにはガイアのEXクリアを吹いてグロス仕上げとしています。
チェストのクリアパーツは表面のラインプリントを薄め液(モデレイトシンナー)を使って落としています。

次回は完成編をお届けすると同時にアレする予定です。