2016年5月 1日

S.H.フィギュアーツ 真骨彫改造 ダークカブト 工作編

完成編は前回既に公開済なのでそちらを参照してください。

CgPF_rUUsAAf2xd.jpg large.jpg カブトをダークカブトに改造する際の一番の障害はクリアイエローの複眼でしょう。真骨彫カブトの複眼のクリアブルーは塗装ではなく成形色です。以前、ケタロスを作成した際は蛍光イエローを重ねることでグリーンに発色する様にしましたが、今回は同仕様もありませんので複製しました。

CgXRDQzVAAAllSd.jpg 以前はクリア素材での複製はデブコンETを使っていましたが、今回はクリアレジンNEOを使用しました。硬化に時間を要しますが気泡抜けはデブコンETに引けをとらない位良いです。また黄変しにくいらしいので今後はこちらを使って行きたいと思います。

darkkabuto_decal.jpg 次なる障害はデカールです。今回はパターンを(UVで)発光させるという目標がありました。昔はOKIで蛍光レッドのインクリボンがあったらしいのですが現在では手に入りません。以前、バースのバイザー発光でバイザーを蛍光塗料で塗装した後に黒いマスクデカールを塗装の上から貼り付けて発光パターンを再現したことがあるのでその手法を用います。
CdhD-9bUAAAZkb-.jpg そうやって作成したのが以前Twitterに載せたマスクデカールです(当時は発光させることは伏せていましたがピンと来た人はいたかも)
ただ本体に部分的に蛍光塗装を行うシミュレーションを行うと結構面倒臭いんですよ。そこで思いついたのが塗装の上にプリントできないかと・・・。

DSC_3115.jpg 先ず、クリアデカールシートにメタリックシルバー > マゼンタ > イエローをプリントしてメタリックレッドのデカールシートを作り、

DSC_3116.jpg その上にガイアノーツの蛍光レッドをエアブラシで吹きます。

DSC_3113.jpg その上から黒のマスクパターンを印刷。想定以上に上手く行きました。MDプリンタ、流石と言うしかありません。今月末でインクリボンも絶版となります。

CgySQZ1UoAA6BAZ.jpg あとは本体を心おきなくウィノーブラックで塗装した上から作成したデカールを貼り付けてクリアコートしています。結構断面から蛍光塗料レイヤがコニチハするので貼り付けた後でリタッチが必須です。これが結構面倒くさかった。あと、曲面にデカールを馴染ませるのに苦労したのですが今回はタミヤのデカールのり使ってみました。マークソフターやフィッターは馴染ませている際に位置がズレてイライラするのですが、このデカールのりはそのイライラがかなり軽減されました。引っ張る様に馴染ませることも可能でかなり優秀です。もっと早く使えば良かった。

今回の手法は色々な場面で使えそうです。但し、本体ベース色が黒という前提です。遮光の関係もあるけど、他の色だとプリンタで色を再現するのが難しくデカールの境界がまるわかりになってしまいます。
実は先日発売されたゴーストのオレ魂はUVで発光しなかったら、この手法でデカール作る予定でしたがその必要はありませんでした。グッジョブバンダイ!と思いつつも胸の部分がイマイチなのでここだけ対応してみようと思います。

コメント

can i get the vector of dark kabuto strike??

I'm sorry, but I can't share the vector data.