2009年5月19日

魂STAGE用デカール試作

魂ステージ用デカールの制作依頼があったのですが、懸念点がある為試作しました。

DSC08063.jpg パッと見は良い感じです。1号、2号はやっぱり立花レーシングかなと思いまして・・・、上部がハゲてるな、なんだろ?そろそろクリーニングの時期かもしれません。

DSC08064.jpg DSC08065.jpg で、懸念はと言うと、MDプリンタの宿命で、インクリボンの幅を超えた面積を印刷する場合、当然、2段以上にまたがって(左から右へと)印刷してゆきます。この時、段の境界が存在し、その部分が線の様に現れる場合があります。メタリック印刷ではこの線が目立ちやすいです。ゴールドのマークには線が確認できます。これは光の当たり具合によっても変わってきます。一番確認しやすい角度のスナップです。正面から見たり、暗目の環境では見えなかったり目立たなかったりします。シルバーの方は、画像からは確認できませんが(ゴールド程では無いにしても)線は存在します。シルバーが目立ち難いのはズバリ、シルバーだからだと(この意味わかりますか?)。

ColorLayers.jpg デカールはおなじみのドットレス印刷です。この構造を初公開。これは今回の試作デカールの印刷階層(光沢仕上げを除き、全7階層)です。下からメタリックゴールド、メタリックシルバー、特色ホワイト、マゼンダ、イエロー、ブラック、ベースドホワイトの印刷データとなっています。分かり易い様に色を付けてありますが、実際のデータは全てグレースケールの黒塗りです(黒塗りが必須です)。
通常のカラー印刷とは異なり、MDプリンタの基本カセットであるシアン、マゼンダ、イエロー、ブラック、特色ホワイト、ベースドホワイト、メタリックシルバー、メタリックゴールドを個別指定して一階層毎に印刷します。この時、ページ合成機能を用いて用紙が排出されないようにします。たとえば、赤を出力したい場合、(透け防止の為)特色ホワイト、マゼンダ、イエローの順に印刷を重ねるとドットの無い赤が出力されます。デカールのマスターデータを色毎に分解し、順番を考慮しながら配置レイヤーを決めて行く、これがものすごく大変なんです。サイクロン号用のデカールなんてぶったまげますよ、きっと。データ作成の大変さ、印刷の大変さがおわかりいただけますでしょうか?これからデカール作成を始めたいという方の参考になれば幸いです。

コメント

い…色毎に分けるんですか!

私の場合、全て分割します。
勿論、通常のフルカラー印刷で良いという場合は色分けする必要はありません。印刷も一発で済みますが得られる結果には満足いかないでしょう。
色毎にファイルを分けるのではなく、色毎にイラレのレイヤーを分けています。

>段の境界
そなのですよねぇ(--)。

メタリック系は使ったことがなかったのでblogを拝見してメタリックゴールドを試してみました。あまり気にはならないレベルではございましたが、「もしかして光沢仕上げをすればいくらか改善する?」と思い試した結果・・・あまり変わりませんでした(^^;)>。

>ドットレス印刷
おいらもこの方式でやっておりますが、これって大変ですよねぇ(--)。物によっては10レイヤー越えることも。

おまけに重ねる順番にも制限がございますしね・・・orz。それにページ合成のチェックを忘れないように毎回ドキドキでございます(^^;)b。

赤、青、緑はOKIのカセットで一回で済ませるという手もありますが、重ね合わせが逆に困難みたいな話を聞いたことがありますしねぇ。

とにかく手間がかかる方法ではございますが、他に方法がねぇ・・・orz。

とにかく面倒くさい作業ですよね!
でも、意図した通りに出力されると感動ものです。

OKIカセットは私も気になっているのですが、ベースドホワイトと同様の特性の様ですね。
個人的には特色グレーカセットが欲しいです。いや、存在しませんが。
自作するにしてもハードルが高すぎます。

>とにかく手間がかかる方法ではございますが、他に方法がねぇ・・・orz。
以前、昇華印刷の報告をしたと思いますが、経年劣化を防ぐ手立てがあるのであれば最高の結果が得られます。
但し、インクリボンが切れるというリスクがありますが。