2009年4月19日

組み立てガイド

ここではサイクロン(ver.1.0)トランスキットの組み立て工程を説明します。
現在、お譲りしたのは資料で協力していただいたOH!羆さんのみですが、自作している方への参考になればと一般に公開します。
必ずしもこの通りである必要はありません。参考程度に見て下さい。

完成作例はコチラ ギャラリー:1/12 仮面ライダー THE NEXT サイクロン号 (ver.1.0)

先ずはキット内容の確認です。

DSC07436.jpg フロントカウル、メーターパネル

DSC07442.jpg タンクカバー、シングルシート

DSC07444.jpg サイドカウル(アッパーの一部+ロア)、フロントフェンダー

DSC07447.jpg センター及びサイドサイレンサー、エキゾースト

DSC07448.jpg デカール

あと、トランスキット以外に次のものが必要となります。

DSC07454.jpg ◆New Ray Toy 1/12 CBR1000RR 2005
当然、これが無いと話になりません。New RayパッケージとFASTLANEパッケージが存在しますが、ここではFASTLANEパッケージ前提での説明となります。

DSC07695.jpg ◆TAMIYA 1/12 カワサキ Ninja ZX-RR Aパーツ
◆TAMIYA 1/12 ヨシムラ 隼 X-1 タイヤ袋詰
ZX-RR Aパーツからはホイールのみを使用ます。隼 X-1のタイヤはトレッドパターンがサイクロンとは異なりますが、既存キットには同一のパターンのタイヤが無いので諦めます。タイヤ袋詰に入っているネジも使用します。両方のキットを部品取りの為だけに購入するのは無駄ですのでカスタマーサービスから部品請求します。最寄のプロショップに依頼するのが送料・手数料を節約できるのでオススメです。部品請求の際にはITEM番号と部品番号が必要になりますがここでは伏せておきます。これら番号を知りたい方はメールフォームより問い合わせて下さい。

◆Adlers Nest ボルトヘッド 平マイナス(ステンレス製) LL
カウルファスナーとして使用します。この形状のネジがあればカウルを上下分割に出来るんだけどなぁ。
金属パーツである必要はありません。コトブキヤ等から出ているプラ製のものでも代替可。

◆Adlers Nest リベットヘッド(ステンレス製) L
カウルとスクリーンの接続に使用します。虫ピンでも代替可。

◆Adlers Nest ブラインリベットヘッド(ステンレス製) SS
サイレンサー等のリベットに使用します。コトブキヤ等から出ているプラ製のものでも代替可ですが、中心に穴を空けることを考えると・・・。

◆wave H・EYES 1 (クリア)
φ3.5mmの物をヘッドライトレンズに使用。

◆wave H・EYES 3 ミニ
φ2.2mmの物を(フロント)カウルに使用。スジボリを入れて塗装する為、クリア色は何でも良い。

◆wave I・TIP [台形]
φ2.0mmの物を(フロント)カウルに使用。

◆wave PC-02プラサポ①
センターサイレンサーとシートカウルの固定に使用。他に良い固定方法があれば必要は無い。

以前作成した作例では、これ以外にもアクセサリパーツを使用しています。必須ではありませんが、見栄えがグッと良くなります。

◆Top Studio 1/12 オートバイ模型用 マフラースプリング(20本入)
他メーカーのものでも代替可ですし、スプリングから自作しても良いです。

◆洋白線 φ0.3mm
上記、マフラースプリングを掛けるフックを作ります。

◆Top Studio 1/12 オートバイ模型用 1.2mm マイナスネジ(20本入)
センターのサイレンサーバンドを上下から挟んでからこのネジで固定しています。形状的には実車と全然異なります。他メーカーのものでも代替可。国産でフランジ付きの六角ボルトパーツがあればなぁ・・・。

◆HOBBY DESIGN 1/12 HONDA RC211V用エアバルブ (B) 〈4本入り〉
必ずしも必要ではありません。他メーカーのものでも代替可。最近、Adlers Nestからキャップが分かれているタイプが発売されました。

◆Studio27 カーボンデカール C 綾織 SS
フロントフェンダーとエキゾーストのヒートガードに使用。他メーカーのものでも代替可。ストッキング等を使用してカーボン風塗装を行う場合はカーボンデカール自体必要はありません。

それでは組み立てて行きます。

先ずはこのキットの最大の難点であるサイドカウルから。

DSC07476.jpg DSC07477.jpg CBR1000RRからカウルを外しておきます。左右3ヵ所づつ、計6ヵ所でネジ止めされているのでドライバーで外します。

DSC07456.jpg ゲートやバリを丁寧に削っていきます。結構ゲートが大胆に付いていますので、先程外したカウルパーツの形状を参考にしながら処理して下さい。フロントカウルをネジ止めする為の「受け」の分部は今回は削ってしまいます(接着する為)。ネジ止めにしたい場合は残して下さい。但し、フロントカウルのネジ穴がシリコン型破損の為に塞がってしまっていますが・・・。

DSC07458.jpg 左側の後端が酷いことになっています。これは、シリコン型を作る際、粘土と原型の間に隙間が開いてしまい、そこにシリコンが半端に流れたことが原因です。反省。ここは綺麗に整形して下さい。

DSC07464.jpg この分部にリベット状のモールドがあるのですが、私は金属製に変更するので削ってしまいます。その方が整形も楽ですしね。場所は違いますが、同様のモールドが反対側のカウルにも存在します。

DSC07466.jpg 左右のカウルを繋げるダボがないので双方にφ2.0mmの穴を開け、φ2.0mmのプラ棒でダボを作ります。

DSC07478.jpg 一旦、本体にネジ止めします。ここでこのキットの最大の難点が露呈します。実は、このままでは左右が合いません。これは原型の段階でこうなってしまっています。長時間無理に仮組みしていたのが原因か、右側のパーツが反ってしまっているのです。これを修正してやる必要があります。方法は簡単です。

DSC07479.jpg 左右のカウルを先程設けたダボで強引に接続した後、マスキングテープ等で固定します。この状態で主に向って右側のカウルにドライヤーを当てます。これで修正は完了です。

DSC07481.jpg DSC07482.jpg フロントカウルに取り掛かります。
フロントカウルはサイドカウルに繋がる分部がゲートの為に形が変わっています。取り外した元のパーツを参考に整形します。

DSC07483.jpg メーターパネルを保持する為の基部です。フロントカウルの裏から生えている軸を通す為、φ4.0mmの穴を開けます。キットによってはフロントカウルの裏から軸が延びている場合があります。この場合、この軸にインナーブロック(ヘッドライトをはめ込むパーツ)とメーターパネル基部を通すことが出来ます。が、軸の径がφ4.0mmよりも微妙に太い為、穴を拡張する必要があります。面倒なので軸は切り取ってしまいましょう。インナーブロックとメーターパネル基部φ4.0mmのプラ材(エバーグリーンのプラパイプを使いました)で繋いでしまいます。

DSC07516.jpg 構成部品を組み合わせてみます。メーターパネルは瞬着で仮止めしています。フロントカウル裏の軸を切り飛ばしましたが、インナーブロックは部品同士の摩擦で簡単には外れません。両パーツは最終的に接着することになります(でないと合わせ目が消せません)。

DSC07517.jpg ヘッドライトのレンズをはめる分部はキットではφ3.0mmの穴となっていますが、小さすぎるのでφ3.5mmに広げて下さい。

DSC07754.jpg スクリーンを加工します。先ずは大まかに切り出します。

DSC07755.jpg 後端のエッジに沿って0.5mm位オフセットしてマスキングテープを貼ります。マスキングをガイドにして切り出します。

DSC07756.jpg 切り出した後端を画像の位置位に合わせ、マスキングテープ等で仮止めします。カウル側にはリベットを通す為のφ4.5mmの穴を予め開口しておきます(7箇所)。穴を空ける為のガイドがうっすらパーツに残っていますので参考にして下さい。アドラーズのリベットヘッド Lの軸はスペック上はφ0.5mmだそうですが、その通りの穴にすると少しゆるい感じです。φ4.5mmだと少しキツイ感じですのでお好みで。

DSC07757.jpg 長細(3mm幅位)にマスキングテープを切りだしてカウル裏に貼り付けて切り出しにガイドにします。カウル表からも位置を確認して下さい。

DSC07758.jpg 切り出す前についでにスクリーンにもリベットを通すφ4.5mmの穴を空けておきます。カウルに空けた穴からドリルを通して開口すれば正確に位置合わせが可能です。

DSC07759.jpg リベットで接続したところ。仮組なので接着していませんが、φ4.5mmの穴としたために少しキツめで抜けません。

DSC07519.jpg DSC07520.jpg フロントフェンダーは整形後、フロントフォークと接続する為の穴が塞がってしまっている為にφ1.5mmのドリルで開口します。パーツに薄っすらと穴があった跡が確認できると思います(特に裏側)

組み立てガイド 2へ続く