2021年12月10日

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーエボル ブラックホールフォーム 改造リペイント <作成編>

今回は<作成編>をお届けします。(<完成編>は先日公開済なのでそちらを参照してください)

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塗分けが細かい為、分解可能なパーツは全て分解しました。

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それでも胸や背中の部分は複雑な塗分けをしている為、トレースしてマスキングシートを自作しました。ここに一番時間が掛かっています。楽をするために時間をかけるが私のモットーです。
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脛の部分は始めは手作業でマスキング塗装したのですがその仕上がりが気に入らなくて結局ロボカットしたマスキングシートでやり直しています。
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とにかく今回は意地でほとんどの箇所をマスキングシートのデータ作成しています。複眼の赤いラインですらスミイレではなくマスキングシートによる塗分けです。
もうクラフトロボ手放せないです。

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肩アーマーは胴体接続とする為、インナーパーツはボールジョイントを切除した後、エポパテで形状を整えたのですが繊細すぎてパーツを嵌めた際にパテとプラの境界が割れてしまいました。この対策としてパテとプラを囲むように更に瞬着パテを盛り付けて補強しています。
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胴体側にゴム板(これも東急ハンズで購入。全然減らない)を瞬着で固定します。ゴム板の外側先端にはΦ3mmの穴をポンチで空けて同径のネオジムを嵌めて接着。
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肩アーマー側は元々ボールジョイントの受けが存在するのでその穴をスピンブレードでΦ3mmに広げてネオジムを埋め込んでいます。
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こうすることでネオジムどうしがくっ付いて固定でき、着脱も可能となります。注意点としてネオジムを固定する前に磁石NとS極を事前に確認しておく必要があります。でないと固定どころか反発しますから(やらかした)!マーカーか何かで印を打っておくことをお勧めします。

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スカート(ローブ?)はクロノスと異なり複雑な形状なので結構悩みました。ポイントは以下の3つです。
・どのように針金を配置するか
・塗分けるか、それとも別パーツにして張り合わせるか
・取り付けをどうするか

【どのように針金を配置するか】
ネットで同様の作例を見ていると一部分のみに針金を配置するパターンとアウトラインに沿って配置するパターンに分かれます。前者の方が楽なのですが可動させたときに思ったような形状で固定可能か自信が無かったのでアウトラインから約2mm程内側にオフセットして仕込むことにしました。ハイスピードタイプの瞬間接着剤(私は釣り用を使用)を使って慎重に張り込んで行きます。
因みに針金は東急ハンズで購入した 0.28mm のもの を使用しています。
表と裏の張り合わせも瞬間接着剤で少しずつ張り合わせています。

【塗分けるか、それとも別パーツにして張り合わせるか】
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色分けですが元の素体の様にするのであれば別パーツにして厚み(段差)を持たせるのが良いのですがパーツを正確な位置に一発で張り合わせる自身がありません。クロノスの時の様にカッティングシートを貼ることも検討したのですが剥がれてくることを懸念して結局マスキングで塗分けることにしました。マスキングはアプリケーションシートを使いクラフトロボでカットさせています。
ホワイトパールは塗膜が厚くなりがちで弱い印象を受けました。マスキングを剥がすときにバリが生じたり一部剥がれたりと大変でした。

【取り付けをどうするか】
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クロノスの時の様に針金を延長してベルトに指す方法をまず検討しましたがシルエットが奇麗になりませんでした。ベルトから下にスッと流れるようなラインが理想ですがこの工法だとコブみたいなシルエットが出来てしまいます。

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ベルト裏の針金を指している起伏部分の影響でスカートが外側に膨らんでしまうんです。これを回避する為、ベルト裏の起伏を前後の一部を除き切除、スカートはベルト裏に直接接着することで理想のラインとすることが出来ました。
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今回使用した型紙を公開します。以下のリンクから原寸データをダウンロードできます。(図の中の破線の部分はのりしろです)
アウトライン版ダウンロード
カラー版ダウンロード
プリンターが無い場合はセブンイレブンのネットプリントで次の予約番号からプリントが可能です。(2021/12/18まで有効)
アウトライン版:95A4H9EH
カラー版:9E9ARM2Y

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デカールも作成しています。フルボトルのコブラのマークとドライバーの斜線部分です。コブラのマークは当初正確にトレースしてデカール化したのですがプリンタの解像度の問題でディティールが潰れてしまっていました。そこでデータをディフォルメし印刷した際に良い感じになる様に調整しました。
ドライバーの斜線部分は指示書にはホワイトによるスミイレとなっていたのですがモールドが小さ過ぎるのとそもそも意図したモールドになっていない為に急遽デカールで対応しています。

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今回は台座のラベルの作成も行っています。
シルバーベースに黒で印刷するのですが今回はシルバーのカッティングシートを使っています。要はシールを作るのですがカットにはクラフトロボを使用しました。クラフトロボにはペーパークラフト等、印刷物をカットする為に基準点となるトンボを認識しカットする機能が備わっています。今回はその機能を利用してカッティングシートに印刷したラベルを切り出そうとしたのですがカッティングシートに印刷したトンボが読み取れず(反射するため?)どうしようかとおもいました、、、
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マスキングシートに印刷したトンボは読み取れるので一旦、トンボとラベルをマスキングシートに印刷し、ラベル部分にカッティングシートを貼り付けてもう一度ラベルだけ印刷することで回避しました。これ、一度排出されたシートをもう一度給紙して印刷するのですがちゃんと同じ位置に印刷されるので関心します。さすがMDプリンタです。2回目の印刷がズレるとカットラインもズレてしまいますからね。

今回のリペイントはとにかく塗分けが細かく難儀しました。特にガイアノーツのパールコールドホワイトが扱いにくかったです、この塗料に限らずパール系ってノズルが詰まりやすいし長時間吹いているとなんか針のような結晶みたいなのが排出されて泣きそうになります。美しいんですけどね、、、
毎回いろんな発見やチャレンジがあって今回も勉強になりました!

次回更新はフィギュアライズ トライチェイサーの予定です。